│01│ 民泊専門の仲介業者で探す

民泊専門の物件サイトから物件をさがす方法があります。MINCOLLEや部屋バルがこれにあたります。気になるエリアがあったのでこれらのサイトから、物件をさがしてみます。条件にあうものがあったのでメールで問い合わせしました。
MINCOLLE https://www.mincolle.com/
部屋バル https://ta-japan.com/
さっそく返信がありました。メールには、面談したいと書いてあります。しかもどれも三日以内くらい。クイックに動いてくれるなとの印象を受けました。いいのか悪いのかわからないけど。
どうやら民泊物件サイトに掲載されている物件からメール問い合わせし、そこから面談の約束するというのがお約束のようです。このながれを踏まえると、民泊物件サイトは受け皿であることがわかります。このサイトから物件を決めようという意図はなく、最初から仲介業者から物件を紹介すること、そして申込につなげるのを目的にしています。
│02│ 民泊仲介業者との面談
ということで、民泊物件を専門としている仲介業者と面談することになりました。当日、不動産屋が入っている雑居ビルの二階の一室をおとずれます。パーテションで区切られた狭い個室で、しばらく担当者がくるのを待ちます。悪い情報をつかまされるのではないか。そんな疑心がよぎります。
対応してくれたのはふつうの不動産屋さんでした。仲介業者としてはまっとうな方です。ただし民泊専門の仲介業者ということもあり、扱う物件がひじょうに多く、問い合わせ数も多いため慌ただしそうに見えます。実際に話を聞くとその印象をさらに強くなりました。
物件情報は個別にLINEでまわってくるのですが、LINEがきてから一時間以内には申し込みが決まると言います。しかも内見まえの申込となり、いったん申込すると断ることができません。つまりマイソクだけで判断しなくてはならないのです。そのため、事前に申込書を提出しなくてはいけないとこのこと。
スピード感が半端ないっすね。不動産情報をだしてから一時間以内に決まるなんて。どういう世界なんでしょうか? そもそも内見するまえに申し込むというのがよくわかりません。どうやら民泊業界は、不動産のそれとかなりちがってるようです。いってみれば民泊物件がでたら、さきに物件をおさえてしまえと。どうやら
そういう流れになっているようです。もはや業者の競りですね。
│03│ 物件の見定め方

民泊物件をさがすにあたって、保健所に事前相談し、そのあと消防署に事前相談するのが通常です。事前確認して、民泊できそうかつ消防設備の初期投資をたしかめるためです。しかしこの業者のやりかただと、確認したのまえに申込しなくてはならないといいます。しかもいったん申込すると、そのあと断ることができない。
気になったことがあったので、バカなふりして質問することにしました。
「申込後にことわることができないのであれば、紹介してもらえる物件は、保健所と消防署でOKとなっている物件ということですか?」
担当者は顔色変えず、首を振ります。こたえはノー。
「うちで紹介するのは大家さんが民泊してOKといっている物件という意味です。保健所と消防署でしらべるのは借主になります」
むむっ。そうなのか。
通訳すると、以下のようになります。
仲介業者として多数物件をとりあつかっているので、民泊できるできないは見分けがつくそう。民泊新法であれば届出なのでNGになることはそうない。問題となるのは消防設備で、物件をみればお金がかかりそうという助言はできる。ただし助言はあくまでアドバイスにすぎず、じっさいに確認するとなれば民泊運営する借主さんの責任。だから消防署に聞くのは借主さん。助言はするけど保証はしない。どうやらそういう態度らしい。
とくに担当者から言われて納得したのが、消防法の知識は増やしたほうがよいということ。消防法の知識があれば、手を出すと危ない物件がわかるので物件が見分けがつきやすくなります。物件見極めかたとして、以下があげられます。あくまで初心者向けですが。
民泊新法狙いであれば、マンションより戸建てがむいている(消防設備の初期投資、大家さんが民泊に非協力的だと消防法上のネックが生じることも)
民泊運営きびしくなったときを想定して家賃は20万以下
固定費は小さいほうが有利(運営代行より自主運営が有利)
│04│ 物件の見定め方
民泊できる条件がきまっていて、エリアと自治体の対応を熟知しているのが前提になりますが、市場にでてきた物件と消防法の兼ねあいをみれば、できるできないの判断はつくのでしょう。たぶん。そのなかで固定費が低いもの、賃料が安いほう物件がでてくれば取りあいになるのは必至です。するとLINEに申込が殺到し、すぐに返事しても二番手、三番手の申込となって順番待ちになる。そういう状況ができあがるのも頷けます。
民泊物件をやったことがある経験者が二件目三件目を検討しているのであれば、こういった仲介業者さんはとても頼りになるでしょう。スピード重視で進めたいのであれば、物件をさがす手間が省けますし、その時間にたいし礼金4月くらいを払っても勘定があうんでしょうね。もしくは資金をもっている人もこのやり方がむいています。立ち上げと運営は業務委託して、いい物件をクイックに見つけて投資したいという人にもこういった民泊専門の仲介業者のやり方とマッチするんだとおもいます。
ただし自分は二件目三件目の人ではなく、初めての人。しかも立ち上げや運営のノウハウをこれから獲得したいとおもっているので、スピード重視だとその過程が抜け落ちてしまいます。さらに不動産投資家のような、資金量にものをいわせる態度でもありません。なので、こういった業者さんとはあまりマッチしない。もうひとつは、スピード感に慣れない。さきに申込しておいてあとからNGが判明しても断れないとか、どうしても腑に落ちないんですよね。そこまでスピード重視する必要あるのかな?って。