宇奈月いくなら富山地方鉄道


宇奈月にある黒部峡谷鉄道トロッコにいってきました。宇奈月にいくまで一苦労なのですが、あいの風鉄道から富山地方鉄道で乗りかえて、新魚津駅から出発します。やっぱり始発からのったほうが旅行気分も高まります。新幹線をつかう場合は、黒部宇奈月温泉駅で乗りかえるとスムーズですね。
富山地方鉄道の車両がかわいらしい。二両編成ですが、乗客はまばらでゆったり座れます。それにしても魚津から宇奈月に移動するのか。海から山にむかって扇状地をかけあがるかんじですね。富山らしい移動です。
黒部峡谷鉄道


富山地方鉄道の終点をでて少し坂道をあがると、瀟洒なホテルが立ち並んでいてそのむかいに黒部峡谷鉄道があります。外観はペンションのような建物です。パッとみ駅には見えないですけど、人だかりができているので駅とわかります。
なかに入ると、電光掲示板がずらりと並んでいます。さながら新宿のバスターミナルかとおもうくらいの設備です。

この時期は、猫又までいってかえってくる運行となっていました。終点はもう少し奥なのですが、能登の地震の影響で全線開通にはなってないようです。駅舎でおみやげやお弁当が買えます。おむすびを買って、トロッコ乗りながら食べました。
トロッコからの景色は絶景


トロッコの走りだすと、みんな右側にすわっていることに気づきます。右側が谷や川になっていてビューポイントが多いから、そういう座り方になります。がしかし、この日は霧がすごくて景色どころではなかった。目のまえが真っ白。これは霧じゃない、湯気だって。
下をのぞくと谷が深くて、その下を轟々と川の水が流れています。昨日雨だった影響もあり、すごい水量。この川に勢いによって谷が抉られていったのかとおもうと妙に納得できる気分です。川の下刻作用おそるべし。
猫又に到着



猫又までいくと20分のあいだ列車が停まります。ほとんどトイレ休憩になるのですが、仮設トレイの横には重機がずらりとならんでいて壮観です。だってこの重機を全部トロッコで運んだってことでしょ。嘘でしょ。
かつて黒部ダムを建設するのに重機・物資をはこんだのがトロッコなわけで、そう考えるとかつての「生命線」がいかに重要だったか、そのことがよくわかりました。峡谷と森のMobilityは、とてもおもしろかったです。